ぽむ子。の看護師デンジャラスやばいライフ

白衣のヴェールを身にまとい、毎日孤独の中で闘う美少女戦士。看護師5年目。アイドル好き。

看護師の日勤について

 

看護師の日勤は、基本的に8時半から17時(休憩45分)です。これは、各病院によって規定は違いますがだいたいこんな感じです。

 

流れとしては

8:30-朝の会:師長や各委員会からの業務連絡。

8:40ー申し送り・カンファレンス:夜勤帯スタッフから日勤たいへの患者の状態報告。それに伴う対策などのカンファレンス

8:50-状態観察:担当患者の血圧や体温など計測。担当患者はだいたい5-8人程度。検温だけでなくコミュニケーションをとることで安心して入院生活を過ごしてもらえるようにケアしています。点滴を刺し替えたり交換したりします。

10:00-清潔ケア:全身をタオルで拭き、陰部や臀部を洗浄します。寝衣の交換も行っています。寝たきりで動けないだけでなく、拘縮(コウシュク:関節が硬くなり、動きが悪くなる状態)していたり、ルートが何本もついていたり(輸液ポンプ、シリンジポンプ、膀胱留置カテーテル、腹部ドレーン、PCA、胃管など…)する患者の場合は看護師一人ではできないので二人もしくは三人で行います。これを病棟50床だとしたら20床程度をケアしていきます。

11:00-清潔ケアが終わり次第、再び状態観察に移ります。また、担当患者の昼食後内服薬を準備します。

11:30-血糖測定や食前薬を内服させます。

12:00-配膳、インスリン注射、径管栄養の管理、食事介助します。食事介助は看護師が一口一口患者が満足するまでご飯を口に運びます。嚥下機能(食物を飲み込む昨日)が低下している患者には嚥下機能の評価をしながら誤嚥(誤って気道に食物が入ってしまう)していないか確認しながら行います。

12:15ーようやくお昼休憩。休憩はコンビニや食堂、持参したお弁当を食べます。休憩室は各病棟に一つ5畳程度でテーブルを囲みながらスタッフみんなで食事します。もちろん楽しく会話しながら食べられることもありますが、恐いお局看護師やいじわるな同僚がいる時には会話は一切できずただ食物を口に運び飲み込むという動作を繰り返すことしかできません。食事の味なんて感じない、ただただ時間が早く過ぎろと思うのみです。かなぴー。また、自分が休憩中にしなければいけないことは他のスタッフに依頼します。たとえば、食事介助に時間のかかる人、経管栄養している方はきちんと投与されているか確認、昼食後薬の配薬、検査呼ばれそうな人やお迎え必要そうな人、点滴交換などなど。

13:00ー経管栄養養をはずします。食後には昼食の摂取量、昼食後薬の内服後確認、午前のバイタルサイン(体温、血圧など)気になる値だった方は再検します。

14:00-午後のカンファレンス:患者全員分の状態を見直し、特別な看護介入が必要な患者にはメンバーみんなでカンファレンスして介入方法を検討します。

15:00-体位交換・おむつ交換:自力で体位変換できない患者には看護師介助で向きを変えます。こういった患者は一人で動かすことができないので看護師二人で体位変換します。が、何人も無理な姿勢で体位変換するので腰が悲鳴を上げます。ただ体位変換するだけでなく、体位変換できないのに何故か患者さんはおむつ脱ぎますから…。ベッドの上に排泄しちゃうんです…。なので、ベッドメイキングと寝衣など全て朝のやり直しです。かなぴー。

15:30-排液測定:ドレーンや膀胱留置カテーテルなど、排液量を測定し性状も異常がないか。異常時には医師に報告し指示を受けます。指示を受けるとその分仕事が増えますので、患者さんにとっても業務にあたっても正常であってほしいと願っています。

16:00-点滴交換・記録:病院ではそれぞれ点滴交換する時間が決まっていると思います。時間はそれぞれ異なると思いますがだいたい日勤ですとこの時間が多いです。あとは当日の記録です。経過記録や看護課題の評価や修正、看護必要度など入力します。また、翌日以降の検査や手術、治療などがある場合は最終確認します。リーダーへ報告し翌日の担当患者振りをしてもらいます。

16:30-申し送り:準夜スタッフへ必要事項を申し送りします。直接口頭で話すと時間がかかりますので、電子カルテ上に記載して文章で申し送ります。また、すぐに情報が拾い易いように電カル上のデータも修正しておきます。

17:00-終業。

という流れです。

が!これだけ終わるはずがありません!!

基本的にはこの流れなだけであって、他にもたくさんの仕事があります。上記のタイムスケジュールだけでもきついのに、この合間を縫っていくんです。

たとえばこんな内容があります。

・手術出し:バイタルサインの測定、末梢点滴の確保、同意書類の不備がないか最終確認、手術出棟のための文書作成、術後入室のための申し込み、手術室持ち込み物品確認、術後入室する重症病棟への申し送りとベッドや床頭台・患者さんの持参物の運搬など… (約1時間)

・手術患者引き取り:戻ってくるお部屋の準備、申し送りを受ける、全身状態の観察、点滴管理、疼痛コントロール、離床(術後初回の歩行)、膀胱留置カテーテル抜去→自力で排尿できるか確認(カテーテルを抜いてから排尿がなければ導尿(一時的に管を入れて排尿させる))する。(約1時間半)

・化学療法:治療内容によって異なりますが、日勤の始まりから終わりまでかかるものがほとんどです。何度も何度も点滴交換があります。そして時間通りに落とさなければいけないので何度も何度も患者さんのもとに通い点滴の管理を行います。そして、心電図モニターで管理しながら、アナフィラキシーショック(簡単に言うと薬剤性のアレルギーショック)が起こっていないか観察し続けます。(時間は日勤の始まりから終わるまで)。ちなみにアナフィラキシーショックが起こったり、点滴が血管から漏れたりするとプラスアルファの対応が必要となります。

・手術前日準備:入院中のスケジュールや手術前後の処置について説明します。また、患者の理解度や状態を文章にして記録します。必要物品を購入依頼してもらい確認します。手術前日には食事を止めて、周手術期の薬の内服や点滴オーダー内容の確認。術前に必要な検査が滞りなく行われているか確認します。全て確認だけのように思えますが、確認したらその分医師からの指示が出るのでそれを確認し実施していきます。また、手術をするのだから当たり前に検査していると思いきや日はドクターの検査し忘れや本人への手術の同意を忘れている場合など多いです。本当に大変です。(約1時間半

・そのほかたくさんありますが、だいたいはこのような感じですね。

 

この間、さらに患者さんからのラブコールいや、ナースコールが鳴りやみません。しかも高齢者の患者ばかりなのでゆっくりゆっくり行動しますので、トイレの付き添いだけでもさらに時間がかかります。そして、その忙しい環境で緊急入院や他の病棟からの押し出しなどをみていきます。こんな忙しい環境なので、周りのスタッフが仕事に追われて対応できていない時などは瞬時に察知して素早くサポートに入ります。

そして、気付いた方かもいるかもしれませんが担当患者の情報収集の時間がありませんよね?そう、8時半の始業開始前に情報収集します。だいたい7時45分頃からスタッフは情報収集します。当日の情報記録は17時以降の勤務時間外にするのが当たり前です。こうなるとやはり時間内に終われないんですよね。かなぴー。

休憩は30分とれないことは当たり前で仕事中は常に走り回っていますから毎日へとへとです。忙しいという理由でミスは許されませんが、こんな状況だとミスが絶えません。なので何度も何度も見方を変えて確認していきます。

ほんと、こんなに忙しい仕事をしている全国の看護師さん本当にすごいです!!

 

 

ぽむ子。