ぽむ子。の看護師デンジャラスやばいライフ

白衣のヴェールを身にまとい、毎日孤独の中で闘う美少女戦士。看護師5年目。アイドル好き。

新人看護師が先輩と仲良くなる方法

白鳥の声や鰰(はたはた)が食卓に出てくると冬を感じます。だんだんと冬の匂いがしてきましたね。ぽむ子。は、家に帰ってロンリークリスマスに向けて一層冷え込んできております。12月24日25日にどうかシフトが入るようにイエス様に祈ってます。

新人看護師さんが先輩とうまくやっていくのって大変ですよね。何をやっても怒られるし、冷たくされるんですよね。けど、いつかは先輩たちと新人さんて仲良くなってますよね?そこで、ぽむ子。は過去5年の看護師生活でその攻略法を発見しました。
それは…『先輩と仕事以外で仲良くなる』です。
仕事以外ってどういうこと?プライベートで遊べばいいの?と思われるかもしれません。それは”休憩室”です!まず、新人のうちに仕事がテキパキできて先輩と仲良くできる子なぞいません!今までも見たことありません!が、仕事ができなくても先輩たちと仲良くしてる子たちはいます。その子たちは絶対に休憩室で先輩と話しています。恐い先輩と話すのって大変ですけどね。私が見てて話すのが上手だと思った子たち。
①共通の趣味を見つける
②先輩の好きなことを聞き出す
③いい塩梅に謙虚
これに尽きます。看護師は男性アイドルが好きな人が多いので、好きな子たちはきっとうまく話せますね!ただ、必ずしも共通の趣味があるとも限りませんからその際は先輩が楽しそうに話してることを楽しそうに聞いてあげてください。緊張して話を聞くだけじゃなく、こちらも楽しむことが大切です。そして、上記をクリアしたとしても程よく謙虚でなくてはいけません。相手は仕事を教えてくれる先輩なのですから。あくまで先輩だという意識をしつつ、楽しく会話してみてください。
難しいかもしれませんが、これが出来たら本当に無敵です。ぽむ子。は先輩に怯えすぎてな〜んにも休憩室で話せませんでした。しかし、ある時気付いたら同期が先輩と仲良くなっていたんです。そこで同期の行動を観察してみると、先輩たちと休憩時間に楽しそうに話しているんです。そこで、ぽむ子。も①②③を意識してみたところ途端に仲良くなり始めました。まずは優しい先輩からでも良いです、1人仲良くでき始めると芋づる式に皆と仲良くなれます。先輩たちも人間です。仲良くなった相手にはあからさまに冷たくなんかしてきません。
騙されたと思ってやってみてください。何か質問などありましたら、コメントでも良いので教えてください。
次回は『休憩室でなんて先輩と話せません!ぴぎゃー』という子たちに向けてさらに裏技を紹介します!


ぽむ子。

検索「辞めたい 新人 看護師」カチッ

何故か3食ローストビーフでした。ぽむ子。です。
ローストビーフを食べたいと思ったことも特に思い入れがある訳でもないですが、何故か今日はローストビーフしか食べませんでした。外食するにしても消去法でローストビーフ食べた訳で実家ではスーパーで30%オフになったところをうちの母親が救出してきたようで食べました。

タイトル『検索「辞めたい 新人 看護師」カチッ』は、看護師なら誰しも検索したことがあるのではないでしょうか?今回はそんな検索をしている新人看護師さん、ストレスによる暴飲暴食で白衣が弾けそうになってきた看護師、全ての悩める看護師に向けて書いてます。

私は新人時代、毎日タイトル通りの検索をしていました。予測変換で1番上にくるので毎日さくさく検索していました。ぽむ子。がまだフレッシュピュア新人ナースだった頃、病院で最も厳しいと有名な病棟に配属になりました。毎年新人が最低1人は辞めてゆき、ある年は5人全員辞めたという逸話があります。そして、知って驚くなかれそれは今でも続いているという恐怖。。怖すぎますよ。。
激務&激務な病棟でした。毎日1時間前には出勤して、情報収集と”入退院処理・看護評価・必要度など”できる限りの電カル作業をやっていました。患者に会う前からやってしまうのはかなりグレーな内容ですが、仕事が遅いと先輩から怒られてしまうためこちらは必死です!ひっそりと作業しておりました。
勤務が開始したらラウンドを開始します。御局様たちは電カルで情報収集を開始します。その後、清拭の時間ですが先輩方は来ませんので共同業務という名の新人作業です!ゲロゲロ
新人といえど慢性的に人員不足なので患者は10人以上で緊急入院は1日2-3件当たり前でした!そんな激務の中、新人がやらなければいけないことは以下でした。
1.ナースコールは全てとる
2.緊急入院は全てとる
3.清拭は全てまわる
4.薬の処理をする
5.点滴準備をする
6.先輩の入院処理をする
はっきり言って全てやるのは無理なのですが、無理をこなしていました。今となっては先輩たち何してたのかしら…?一度だけ優しい先輩がナースコールに出てくれたのですが、それを見ていた恐い先輩ナースに『ぽむ子。なんで先輩にナースコール行かせるの?行ってくれると言われてもあんたが行かなきゃいけないじゃん?ただでさえ、新人で使えないんだから。』としこたま叱られ、優しい先輩も気を使ってナースコールをとらなくなりました。(白目)
こんなことをしているから毎日帰宅は21時以降。夜勤なら2時間以上の超勤は当たり前で、『新人だから』という理由で時間外申請はさせてもらえませんでした。ギャフン
こんな生活では身も心もズタボロになり、『病院に雷落ちないかな( ˙σー˙ )』とか『のっぴきならない事情で病院無くならないかな( ˙σー˙ )』とか『あのお局ピーー自主規制ーーなんてことにならないかな( ˙σー˙ )』などと考えていました。毎日泣いて、仕事に行きたくない気持ちよりも行かないことで先輩に怒られたくないという思いで出勤していました。何より、どんな状況でも先輩たちの怒りの矛先が自分たち新人であることがすごく辛かった。。実家に帰って親の顔を見た瞬間涙が止まらなくった。何も聞かずにただ美味しいお酒とご飯を出してにこにこ出迎えてくれた両親よありがとう。
そんな地獄からも3年目には脱出しました。病棟異動がありました。日勤の日、19時に家にいることに感動してまた涙しました。『普通の人が家にいる時間に私もいる…!なんて幸せなの!』という感動。
そして看護師5年目の現在。良い人たちとも巡り会えたから、嫌な思い出だけではなく幸せな思い出も感じることができた。
ただ、辞めたいと思っている新人看護師さん。無理をしたらだめ!ぽむ子。は新人時代のしごきは『いつか終わる』というモチベーションで過ごしてきた。いつかはだいたい1年を予想していた。けど実際には4-5年かかってしまった。たかだか仕事で5年も辛い思いをする必要はありません。ただ、お金がないのも困るから働きながら次の就職先を探すべき。踏ん切りがつかないなら迷ったまま仕事を続けた方が良いです。あなたの悩んでいることはいつか終わりがきます。けど、こんな大変な環境なのでまた新たに過酷な環境になるでしょう。大変なことの無限ループです。ただその環境を少しでも良くするのは自分次第。辞めても辞めなくても打開策はあります。皆さん共に頑張りましょう。
そーだ。今度『新人看護師さんの生き抜き方』番外編書いてみたいと思います!検索してもヒットしたことはありませんが、ぽむ子。的にこれができるかできはいかで仕事での人間関係が大きく変わっていると思います。絶対に知っておいた方が良いこと!今度楽しみにしていてください!



ぽむ子。

ウィンガーディアムレビオーサ

あなたのはレビオーサじゃなくてレビオサアアアアよ!
なんていうセリフ耳タコなるまで小学生の頃聞いてましたよね。アラサーぽむ子。です。
ハリーポッターシリーズは平成生まれならみんな好きですよね!来年元号が変わったらジェネレーションギャップが生まれて『ハリーポッターとかダサwww乙卍www』とか言われんのかな。かなぴよー。

かくいうぽむ子。は生粋のハリーポッターっ子でして。小学生からなんなら今も魔法使いになりたい女です。中学生の頃は『15歳になった魔女は身体が浮く』という言い伝えを聞き、友人と受験勉強もそこそこに誕生日の夜には胸を弾ませてベッドの上でいつでも浮ける準備をしていました。明らかに飛んでいる感覚はなかったけど「あれ?あの時数センチ浮いてたか…も…?うん、そうだよね!」みたいな思い込みで魔女だと信じ込みました。ガチで。
そんな友人と同じ高校へ進学してより確信的な証拠が欲しいと強く願っていると『30歳まで童貞だと魔法使いになれる』という話を知りました。そこで私はその友人と誓ったんですよ『30歳まで処女でいよう』と。高校の間は彼女と切磋琢磨して部活動に取り組んでいました。そしたらね、彼女の言うことがだんだん変わってきたんですよ。「魔法使いになれるように頑張ろうね。」から「魔法使いになれるように頑張ってね。」に。最初は変だなと思いつつも聞き逃していたんです。
そうしたら『魔法使いがキスしたキャベツを食べると魔法使いになれる』という話も新たに出てきた。そして、彼女は言ったの「ぽむ子。がキスしたキャベツ食べさせてね( ͡ ͜ ͡ )」てね。(⌒ ͜ ⌒)
あたいは取り残されちまったようだ。アラサーぽむ子。が高校時代の友人にキャベツを送るまでのタイムリミットは迫っている。待ってろよ、食いきれない程送ってやるからなっ!!



ぽむ子。

看護師の深夜について

看護師の深夜の時間は0:30~9:00(休憩45分間)です。時間はだいたいこの時間が多いですが病院により異なります。夜勤の人数は3人です。

 

23:45ー情報収集:勤務時間前に担当患者の情報を収集します。患者はだいたい15~18人程度担当しますから患者の疾患や治療内容、治療してから何日目か症状はどんな症状が出ていてどのような薬剤を使用して対応しているのか、医師は毎日の経過をどのように捉えているのか今後の方針はどうなっているのか…など一人の患者から多くの情報を収集しなければいけません。

0:30ー申し送り:準夜勤務者から夜間の状態を聞きます。情報収集する上で疑問だった点を確認していきます。基本的に夜勤はスタッフが少ないので、担当患者について詳しく分かるのは前後勤務者のスタッフのみです。なので、疑問があったら申し送りの時に確実に聞かなければいけません。

1:00-カンファレンス:深夜スタッフで各担当患者の情報を共有していきます。少ない人数で患者をみていきますから、自分の担当患者を他のスタッフが見てくれる場面が多々あります。そこで安全に対応できるように情報共有が必要になってきます。

1:15-点滴準備:担当患者の点滴確認しています。オーダー内容が正しいかも確認しますので、確認に30分。ミキシング20分程度かかります。

2:00-見回り:病室を回って患者一人一人の安全を確認します。ちなみに深夜での突然死の発見は準夜帯よりも多くみられます。見回りの際は必ず呼吸をしているか確認します。また、点滴をしている方であれば滴下の調節をして点滴交換します。見回りの時に看護師の気配を感じて起きてしまう方がいるので入退室はドアや足音を立てずにゆっくりと歩きます。

2:30-患者ファイル確認・看護師管理の薬準備:電カル時代といえど患者ファイルは未だに残っています。文書として残っている患者の情報が残っているものはデータとして取り込んでもらったり、文書の記載内容に不備はないか確認したりします。終わり次第、朝食前後や時間指定で内服しなければいけない薬を準備します。

3:00-体位交換・おむつ交換:寝たきり患者の体位変換を行います。準夜と違って患者がおむつを脱いでいる確率は低いですが、おむつから便や尿が漏れていることがあるので結局ここでもパジャマとシーツ交換をすることになります。

3:15-休憩:45分間休憩です。といっても、この時点で体位交換や情報収集など終わっていない場合が多いので休憩には入れません。また、患者さんにとっては私たちの休憩時間だろうと用事はありますからバンバン呼ばれます。ほとんど休憩はありません。5分くらいで飲み物や軽食を口に詰め込み終了。ほぼ走り回って5分しかないとヘトヘトです。がびーん。

4:00-見回り:再び見回りです。

5:00-排液測定:腹部ドレーンや膀胱留置カテーテルなど排液測定し性状の確認もします。約10人程度で一人あたり1~6本程度の管が入っています。

5:30-体位交換・おむつ交換、ミキシング:再び体位変換の旅にでます。終わり次第朝のミキシングをします。

6:00-ラウンド開始:患者さんの状態観察にいきます。ここから患者さんが起床しますのでトイレコールがフル稼働します。トイレコールはトイレに行きたい患者さんが移動時に看護師の見守りがなくては転倒のリスクが高いためナースコールで教えてくる時間です。人間やはり起きるとトイレに行きたくなるものです。

・手術当日患者:術前処置(浣腸、座薬、筋肉注射)、点滴確保20Gか22Gでキープ位置の指定あり。

・化学療法患者のルート確保

・時間指定の内服薬管理

・血糖測定

インスリン注射

などなど6時からのラウンドは目が回る忙しさです。

7:30-朝食配膳、食事介助、内服薬配薬など

8:30-申し送り、終わり次第記録

 

全て終わらせるにはやはり9時まではできません。おびただしいナースコールをさばきながら記録をするなんて無理むり…。

こうして激動の深夜勤務は終わるのです。。。

本当に皆さんお疲れ様です。

 

看護師あるある:深夜明けは涙もろくなる。

 

 

ぽむ子。

看護師の準夜につい

看護師の準夜は16:30から翌1:00(休憩45分)です。時間や休憩時間は病院によって異なりますがだいたいこのパターンが多いです。
3交替で患者数50名であれば、看護師3名で業務にあたります。


15:45ー情報収集:15-18人程度の担当患者がつきます。人数が多い分情報収集にかかる時間が長いため早めの出勤が必要です。
16:30ーカンファレンス・申し送り:準夜スタッフで注意が必要な患者の情報共有します。なので、始業開始までに全ての患者の情報が必要です。日勤リーダーから申し送りを受けます。患者の状態や検査と手術の待ち状況を聞きます。その後、患者の元を周り輸液ポンプとシリンジポンプ使用者の作動確認、抑制帯使用確認、人工呼吸器作動確認をします。その後、麻薬のダブルチェックを行います。
17:00ー夕食から眠前薬準備:配薬までに全て準備します。約20名分
17:30ー血糖測定、食前薬配薬
17:45ー体位交換、おむつ交換、経管栄養準備、点滴交換:これだけやることが多いと時間内に終わらせるのが難しいです。がびーん。
18:00ー配膳50名分、介助が必要な患者をそれぞれ食堂やベッド上で準備します
18:15ー食事介助
18:30ー夕食後内服薬を配薬:準備されている薬ですが、飲ませる直前も1人ひとり5R(正しい患者、薬剤、容量、方法、時間)を確認します。名前の確認時は患者本人に名前を名乗ってもらいますが、たまに何故か名前を言うのを拒否する患者がいたり、悪気はなくてもおやじギャグ連発で返事をしてくれない人がいます。すごくすごく忙しい時間のちょっとしたそのタイムロスがもったいないのですが、笑顔で対応します。患者さんは悪気がないのでしょうから( ͡ ͜ ͡ )
18:40ー下膳:配薬が終わり次第下膳です。50名分のお膳を1人ひとりまわって下げに行きます。食事介助や口腔ケアにスタッフが行っているので基本的に1人で下膳します。
19:00ー状態観察:患者15-18名のバイタルサインなど全身の状態観察にいきます。その間、時間が決まっている処置(血糖測定、内服薬など)は時間をつくってまわります。
20:30ー点滴のミキシング:夜間に投与する点滴を準備します。ここでも5Rの確認をして、時には看護師2名でダブルチェックを行いながら準備します。
21:00ー消灯:各部屋を消灯していきます。一人一人消灯しても良いか確認していきます。
21:15ー体位交換・おむつ交換
終わり次第待ちに待った休憩です。が、皆さん消灯すると急に痛みや眠れない不安に襲われるようです。さっきまでは鎮痛剤も眠剤もいらないと言っていた人も急に欲しくなってしまうよう。休憩中ですが、夜勤ですのでスタッフが少ない。そのため、休憩を途中で切り上げます。なので、夜勤でゆっくり休憩をとれることなんてありません。がびーん。
22:00ー巡視・点滴交換:巡視は看護師一人あたり17人程度を見回ります。その際、最低限として生きているのかを確認しています。病院ですので予期せず亡くなっている場合なんていうこと稀にあります。また点滴の滴下を確認し、交換していきます。
23:00ー排液:腹部ドレーンや膀胱留置カテーテルの排液測定をしていきます。性状と量の確認をします。もし異常があった場合、医師へ報告したいところですが夜間ですので本当にすぐ報告が必要なのか翌日で良いのかをアセスメントしなければいけません。
24:00ー巡視、体位変換・おむつ交換:夜間は何故か患者さんがおむつを脱いでしまっている確率が高く、ほぼ毎回最低1人はシーツからパジャマまで全て交換しています。
24:30ー申し送り:深夜帯スタッフへ申し送り。点滴と抑制帯、人工呼吸器など確認し、麻薬をダブルチェック。
25:00ー終業



基本的にはこのような流れです。
が、日勤同様にこれだけで終わるはずがありません!
・翌日の点滴が準備されているか確認します。医師が患者の状態をみて点滴のオーダーを入れてくれるのですが、オーダー忘れがすごく多いんです。なので、看護師も確認することにしています。また、準備されている内容も途中で変更されていることがあるので全て合っているか確認します。
・緊急入院:夜間といえど入院が必要な患者はいます。当該病棟の疾患だけではなく、他の科の患者の入院や看護が必要になります。夜間ですのでスタッフも少ない皆が知っている保証もありません。なので日頃の勉強が必要となるのです。また分からない時はこわ〜い先生に質問する必要があります。知恵と勇気が必要なのです。えーん(T^T)
・不穏患者の対応:準夜といえば不穏(患者が穏やかな状態でないこと)です。夕方にかけて自殺患者が増えるように高齢患者も夕方にかけて不思議と状況がわからなくなり不穏になってしまいます。説明して理解してもらえるものでもなく、特に病識の低い状態となるため患者の安全を守るため細心の注意が必要になります。そのため、抑制具の使用や鎮静剤を使用します。抑制具の使用には本人もしくはキーパーソンの許可が必要となるので使用時にはちきんと理解が得られるように説明します。
・手術患者:日中に手術した患者が病棟に戻ってくることがあります。他患者よりも頻回にバイタルサインを測ったり全身状態を観察します。


だいたい準夜は2時に帰ることができたら上出来です。忙しい時期であったり忙しい病棟では4時や5時に終わることもあります。
鳴り止まないナースコールをスタッフ3人で多くの担当患者を見ながら全て行っていくのは本当に疲れます!
看護師の皆様お疲れさまです。
看護師の恋人や家族をもつ方々、お家でぐったりしている姿をよく見るでしょうが優しい目で見守ってあげてください。




ぽむ子。

看護師の日勤について

 

看護師の日勤は、基本的に8時半から17時(休憩45分)です。これは、各病院によって規定は違いますがだいたいこんな感じです。

 

流れとしては

8:30-朝の会:師長や各委員会からの業務連絡。

8:40ー申し送り・カンファレンス:夜勤帯スタッフから日勤たいへの患者の状態報告。それに伴う対策などのカンファレンス

8:50-状態観察:担当患者の血圧や体温など計測。担当患者はだいたい5-8人程度。検温だけでなくコミュニケーションをとることで安心して入院生活を過ごしてもらえるようにケアしています。点滴を刺し替えたり交換したりします。

10:00-清潔ケア:全身をタオルで拭き、陰部や臀部を洗浄します。寝衣の交換も行っています。寝たきりで動けないだけでなく、拘縮(コウシュク:関節が硬くなり、動きが悪くなる状態)していたり、ルートが何本もついていたり(輸液ポンプ、シリンジポンプ、膀胱留置カテーテル、腹部ドレーン、PCA、胃管など…)する患者の場合は看護師一人ではできないので二人もしくは三人で行います。これを病棟50床だとしたら20床程度をケアしていきます。

11:00-清潔ケアが終わり次第、再び状態観察に移ります。また、担当患者の昼食後内服薬を準備します。

11:30-血糖測定や食前薬を内服させます。

12:00-配膳、インスリン注射、径管栄養の管理、食事介助します。食事介助は看護師が一口一口患者が満足するまでご飯を口に運びます。嚥下機能(食物を飲み込む昨日)が低下している患者には嚥下機能の評価をしながら誤嚥(誤って気道に食物が入ってしまう)していないか確認しながら行います。

12:15ーようやくお昼休憩。休憩はコンビニや食堂、持参したお弁当を食べます。休憩室は各病棟に一つ5畳程度でテーブルを囲みながらスタッフみんなで食事します。もちろん楽しく会話しながら食べられることもありますが、恐いお局看護師やいじわるな同僚がいる時には会話は一切できずただ食物を口に運び飲み込むという動作を繰り返すことしかできません。食事の味なんて感じない、ただただ時間が早く過ぎろと思うのみです。かなぴー。また、自分が休憩中にしなければいけないことは他のスタッフに依頼します。たとえば、食事介助に時間のかかる人、経管栄養している方はきちんと投与されているか確認、昼食後薬の配薬、検査呼ばれそうな人やお迎え必要そうな人、点滴交換などなど。

13:00ー経管栄養養をはずします。食後には昼食の摂取量、昼食後薬の内服後確認、午前のバイタルサイン(体温、血圧など)気になる値だった方は再検します。

14:00-午後のカンファレンス:患者全員分の状態を見直し、特別な看護介入が必要な患者にはメンバーみんなでカンファレンスして介入方法を検討します。

15:00-体位交換・おむつ交換:自力で体位変換できない患者には看護師介助で向きを変えます。こういった患者は一人で動かすことができないので看護師二人で体位変換します。が、何人も無理な姿勢で体位変換するので腰が悲鳴を上げます。ただ体位変換するだけでなく、体位変換できないのに何故か患者さんはおむつ脱ぎますから…。ベッドの上に排泄しちゃうんです…。なので、ベッドメイキングと寝衣など全て朝のやり直しです。かなぴー。

15:30-排液測定:ドレーンや膀胱留置カテーテルなど、排液量を測定し性状も異常がないか。異常時には医師に報告し指示を受けます。指示を受けるとその分仕事が増えますので、患者さんにとっても業務にあたっても正常であってほしいと願っています。

16:00-点滴交換・記録:病院ではそれぞれ点滴交換する時間が決まっていると思います。時間はそれぞれ異なると思いますがだいたい日勤ですとこの時間が多いです。あとは当日の記録です。経過記録や看護課題の評価や修正、看護必要度など入力します。また、翌日以降の検査や手術、治療などがある場合は最終確認します。リーダーへ報告し翌日の担当患者振りをしてもらいます。

16:30-申し送り:準夜スタッフへ必要事項を申し送りします。直接口頭で話すと時間がかかりますので、電子カルテ上に記載して文章で申し送ります。また、すぐに情報が拾い易いように電カル上のデータも修正しておきます。

17:00-終業。

という流れです。

が!これだけ終わるはずがありません!!

基本的にはこの流れなだけであって、他にもたくさんの仕事があります。上記のタイムスケジュールだけでもきついのに、この合間を縫っていくんです。

たとえばこんな内容があります。

・手術出し:バイタルサインの測定、末梢点滴の確保、同意書類の不備がないか最終確認、手術出棟のための文書作成、術後入室のための申し込み、手術室持ち込み物品確認、術後入室する重症病棟への申し送りとベッドや床頭台・患者さんの持参物の運搬など… (約1時間)

・手術患者引き取り:戻ってくるお部屋の準備、申し送りを受ける、全身状態の観察、点滴管理、疼痛コントロール、離床(術後初回の歩行)、膀胱留置カテーテル抜去→自力で排尿できるか確認(カテーテルを抜いてから排尿がなければ導尿(一時的に管を入れて排尿させる))する。(約1時間半)

・化学療法:治療内容によって異なりますが、日勤の始まりから終わりまでかかるものがほとんどです。何度も何度も点滴交換があります。そして時間通りに落とさなければいけないので何度も何度も患者さんのもとに通い点滴の管理を行います。そして、心電図モニターで管理しながら、アナフィラキシーショック(簡単に言うと薬剤性のアレルギーショック)が起こっていないか観察し続けます。(時間は日勤の始まりから終わるまで)。ちなみにアナフィラキシーショックが起こったり、点滴が血管から漏れたりするとプラスアルファの対応が必要となります。

・手術前日準備:入院中のスケジュールや手術前後の処置について説明します。また、患者の理解度や状態を文章にして記録します。必要物品を購入依頼してもらい確認します。手術前日には食事を止めて、周手術期の薬の内服や点滴オーダー内容の確認。術前に必要な検査が滞りなく行われているか確認します。全て確認だけのように思えますが、確認したらその分医師からの指示が出るのでそれを確認し実施していきます。また、手術をするのだから当たり前に検査していると思いきや日はドクターの検査し忘れや本人への手術の同意を忘れている場合など多いです。本当に大変です。(約1時間半

・そのほかたくさんありますが、だいたいはこのような感じですね。

 

この間、さらに患者さんからのラブコールいや、ナースコールが鳴りやみません。しかも高齢者の患者ばかりなのでゆっくりゆっくり行動しますので、トイレの付き添いだけでもさらに時間がかかります。そして、その忙しい環境で緊急入院や他の病棟からの押し出しなどをみていきます。こんな忙しい環境なので、周りのスタッフが仕事に追われて対応できていない時などは瞬時に察知して素早くサポートに入ります。

そして、気付いた方かもいるかもしれませんが担当患者の情報収集の時間がありませんよね?そう、8時半の始業開始前に情報収集します。だいたい7時45分頃からスタッフは情報収集します。当日の情報記録は17時以降の勤務時間外にするのが当たり前です。こうなるとやはり時間内に終われないんですよね。かなぴー。

休憩は30分とれないことは当たり前で仕事中は常に走り回っていますから毎日へとへとです。忙しいという理由でミスは許されませんが、こんな状況だとミスが絶えません。なので何度も何度も見方を変えて確認していきます。

ほんと、こんなに忙しい仕事をしている全国の看護師さん本当にすごいです!!

 

 

ぽむ子。

看護師の業務について

労働基準法では、1日8時間、週40時間を労働時間の上限としている。厚生労働省によると、健康障害のリスクが高まるとする残業は「月80時間超」だという。これは、働く日数を月20日間だと仮定すると、1日の労働時間が12時間になる。
しかし、看護師の過労死における裁判で高裁の判決では月80時間を下回る月50~60時間以上の時間外労働が過労死の原因とみなされました。

・20年10月、くも膜下出血を起こして看護師の女性(25)が死亡。
・東京都の病院に勤務していた看護師の女性(24)が死亡し、労基署が労災を認定。
・24年12月、就職して1年目の看護師(23)が月65時間を超える残業で過労自殺。昨年末、国に労災認定を求め、遺族が札幌地裁に提訴している。

このように看護師の労働環境は異常なほど過酷だ。それに加えて看護師特有の人間関係が混じれば”相乗効果”はいかほどのものだろうか。
私は今、看護師として働いてる身として、中堅ナースとしてこの現状を考えていきたい。また、この現状を発信し同じ看護師の皆様に少しの安心を抱いてもらいたい。ベテラン看護師や管理職の皆様にも若い世代のスタッフがどのように感じているのか理解する機会となれば幸いです。特に辞めたいと考えている新人看護師さんにも聞いてもらいたい。


ぽむ子。